施工管理としてのキャリアと設計への挑戦
もともと建築士の資格は持っていたのですが、これまでずっと施工管理としてやってきました。新卒で入った会社では、住宅の施工管理を5年ほど。そのあと、県営住宅の管理会社に転職して、そこでは主に修繕の工事を担当していました。この会社には「設計にもチャレンジしたい」という気持ちがあって入社しました。実際には今も現場に出ることが多いですが、設計にも少しずつ関わらせてもらっています。やはり現場の仕事は慣れているし得意ではありますが、設計はまた異なる難しさと楽しさがあり、日々勉強しながら取り組んでいます。
現場では「人との関係づくり」が一番大事
現場監督の仕事は、ただスケジュールを管理するだけでなく、職人さんたちと信頼関係を築くことがとても大切だと思います。現場でうまくいくかどうかは、そこにかかってると言っても過言ではありません。「こうしたほうがキレイに仕上がる」や、「ここ、少し変えた方が安全かも」など、気になることがあれば細かいことでも、必ず現場で相談するようにしています。自分のこだわりを伝えつつ、職人さんのやり方も尊重する。そうやって、一緒に良いものを作っていく感覚がとても好きです。
居心地がいいから、のびのび働ける
この会社に入った理由の1つは、前職のときにお世話になった上司が働いていたからです。その上司から、「一緒にやろう」って声をかけてもらいました。更に、設計にもチャレンジできる環境だと聞き、転職するなら「今だな」と心に決めました。実際、入ってみると本当に人間関係がよく、ありがたいなと思っています。現場同士でも助け合えますし、設計とも営業とも、壁がなく、相談しやすいです。僕はどんな仕事も「誰とやるか」が一番大事だと思っているので、この会社に来て良かったです。
Message for Students
建築は、図面だけじゃ完結しません。実際に形になっていく過程には、いろんな人が関わって、いろんな工夫ややりとりがあります。僕自身、最初は右も左も分からない状況でしたけど、職人さんと話しながら、失敗しながら、一つずつ学んできました。建築の仕事は、地味なことも多いですが、やっぱり完成したときの達成感は格別です。焦らず、じっくり、自分のペースで。建築って、そうやって続けていける仕事だと思います。